総合学科推進部
南郷刺し子文化を若い世代に継承するために~キーホルダーの配布~
2025年2月12日 09時59分はじめに、皆さんは南郷刺し子を知っていますか?
「南郷刺し子」とは…
南会津町南郷地域で継承されてきた刺し子の技法です。
南郷刺し子の一番の特徴は、刺す対象が絆纏(はんてん)であること。藍染の木綿の生地に、白い木綿糸で縁起が良い文様を刺しゅうしていきます。絆纏は主に女性が夫や息子のために一針一針手作業で愛情を込めて製作していました。
完成した絆纏は、大堰や建前など共同作業の場で男性が着用。大切な晴れ着としての役割があったそうです。
絆纏の製作・着用は明治時代以前に行われましたが、明治初期頃にこの文化は一度途絶えてしまったと考えられています。
引用:『あい、紡ぐ。×伝え、受け継ぐ、南郷刺し子×』より一部抜粋
本校2年次は総合的な探究の時間において「南会津学」と題して地域課題解決型の探究学習に取り組んでいます。2月10日、南郷刺し子探究班が地元の田島中学校へ出向き、南郷刺し子文化を若い世代へ継承するための取り組みの一環として、製作した南郷刺し子キーホルダーを配布してきました。
中学生からの評判も良く、「可愛い!」や「本物を見たり、さわったりしたことがなかったのでうれしい。」「分からない人が知るきっかけになるのが良いと思った。」などの感想をもらうことができました。
[南郷刺し子キーホルダー]
[配布時の様子]
1年間を通して探究してきたことが、地域文化の継承や発展に貢献できるということを実感し、探究したある男子生徒からは「南郷刺し子を探究してよかった。」というコメントも出てきました。
今回の経験をもとに、これからも探究を通して自らの人生を柔軟に切り拓いていく術と態度を身に付けていってほしいと思います。また、この探究活動がきっかけとなり、南郷刺し子文化が若い世代へ継承され、南会津町特有の文化の発展や振興に少なからず寄与してくれることを願います。
最後に、南郷刺し子探究班が活動するにあたり、様々な面でご助言とご指導をいただきました南郷刺し子会の皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
[リンク]
南郷刺し子 南会津高校 「南会津学」 探究学習 文化の継承第24回 福島県総合学科高等学校生徒研究発表会に出場してきました!
2025年1月23日 13時03分本校2年生が1月21日(火)福島県立光南高等学校を会場に開催された、第24回福島県総合学科高等学校生徒研究発表会に出場してきました!
本校からは
【口頭発表部門】1テーマ「南郷刺し子を次世代に継承するために」
【展示発表部門】1テーマ「子供が過ごしやすい環境づくり」
以上の2テーマを発表してきました。それぞれのテーマについて発表してきた生徒たちは、1年間取り組んできた探究の成果を堂々と発表してくれました。
今年で統合2年目となり、標記の大会に出場するのは初めてで生徒同様、教員もドキドキでしたが、生徒たちが立派に「南会津学」の探究成果を他校の生徒・教員にしっかりと発表している様子を見て安心しました。
来年度、本校は総合学科として完成年度を迎えます。今回の経験をもとに本人たちも後輩たちも、より充実した探究活動に励んでくれることを期待します。
[発表の様子をご覧になりたい方は以下の画像をクリックしてください↓↓↓]【展示発表部門】:「子供が過ごしやすい環境づくり」
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「南会津学」成果報告会に向けてラストスパート!
2024年11月29日 10時40分今年度4月から新たにスタートした探究プログラム「南会津学」の校内成果報告会が12月17日に行われます。各班とも発表に向けて最後の追い込み!震災班は、福島市の一般社団法人「Bridge for Fukushima」佐藤勇樹さんにお越しいただき貴重なお話を、南郷刺し子班は、近隣の小中学校出かけアンケート調査を・・・と各班それぞれ準備を進めています。自分たちが興味関心を持っていることが南会津にどうつながっていくか・・・。難しいと感じる人もいると思いますが、自分達らしく楽しみながら最後まで頑張れ~。
南郷刺し子体験を行いました!【2年次総探「南会津学」】
2024年9月24日 15時56分9月17日(火)と23日(月・祝)に南郷刺し子会の方々をお招きして、南郷刺し子体験を行いました。
体験を行ったのは、2年次の総合的な探究の時間(通称「南会津学」)で南郷刺し子について探究している6名の生徒たちです。体験は、はがきサイズの藍染の布に白い糸で「麻の葉」や「亀甲」などに代表される和柄をレイアウトして刺し子を施すというものです。
両日は、ただ刺し子を体験するだけでなく、南郷刺し子会の会長・馬場純子様から、南郷刺し子会の歴史や活動の想いなどをお話しいただき、南郷刺し子が持つ意味や文化に対しての理解を深めながら体験を行いました。
生徒たちは、模様をレイアウトするところから縫うところまで慣れない部分が多かったようですが、講師の方々の丁寧なご指導とご助言のおかげもあり、一心不乱に作品作りに取り組むことができました。小さいものでも大変時間が掛かるもので、まだ完成まではたどり着けませんでしたが、完成に向けて継続して制作を行い、展示も予定しています。
生徒が黙々と制作を続ける様子を見て、一針一針の重みと奥会津文化の奥ゆかしさを感じました。
この経験をもとに、彼らの探究活動が充実することを期待します!
南会津町立舘岩中学校で進路ガイダンスを行ってきました!【中高連携】
2024年7月18日 08時00分7月8日(月)に、南会津町立舘岩中学校を訪問し、本校教員による進路ガイダンスを行いました。本校の魅力の一つでもある商業科と農業科の授業を体験してもらったほか、「高校とはどんなところか」ということについて説明させていただきました。
体験授業の際、舘岩中学校の生徒さんがイキイキと目を輝かせながら授業に臨んでいる姿が大変印象的でした。
今回の進路ガイダンスが、舘岩中学校生の今後の進路選択にとって少しでもお役に立てれば幸いです。
今後も他の連携中学校への訪問も予定されていますので、ぜひお楽しみに!
「学びラボ」開設!
2024年6月19日 11時55分生徒昇降口脇のスペースを活用し、探究学習に関する情報発信と情報共有を行うことを主な目的とした学習&掲示スペースを開設しました。同学年の生徒はもちろん、先輩後輩、先生方と学びを通して交流し、探究学習のきっかけづくりと意欲向上に繋がる場所づくりを目指していきます。
令和5年度 「南会津学」成果報告会を開催しました。
2024年2月13日 17時58分2月13日(火)の5,6校時の時間に、2学年の総合的な探究の時間「南会津学」の成果報告会を開催しました。
本校では、「南会津学」と題して、地域探究活動を主軸に1年間を通して探究活動を行っています。報告会では、13の班による発表が行われ、各班がこれまで探究してきた成果を共有することができました。1年次も参加し、先輩の探究活動の発表を聞き、来年度の自分たちの探究活動に関してイメージを膨らませていました。
発表後は、福島学院大学マネジメント学部地域マネジメント学科から教授 黒石 いずみ氏と准教授 鈴木 忠雄氏を講師としてお招きし、各班の発表についてご講評をいただきました。
今回の発表会を通して、生徒たちは南会津への思いを強めたり、認識を新たにしたりなど多くの学びと発見があったようでした。今年行ってきた探究活動や発表の経験を、是非これからの生活や進路実現へ向けた取り組みにつなげていってほしいと思います。